「ふんっ。」



二人とも綺麗にハモって

そっぽを向いた。



実はいいコンビなんじゃ?



「こいつは俺のなの。

竜の寵愛を受ける

“黒銀の者”なんだから。」



レイヴァールが

伸ばしていた右手を引く。



「俺が見つけて拾ってきたんだ。」



レグザールが左手を掴む。



拾って・・って

あたしは犬猫か?



いやいや

百歩譲って

いま気にするとこはそこじゃない。



珍しい玩具を取り合う

このデカイ子供たちを

どうにか宥めすかさねば。