レグザールに手を引かれ 入り込んだそこは とても不思議な場所だった。 洞窟内の 限られた空間のはずなのに 幾つも幾つも連なる部屋。 高そうなシルクの布で 仕切られた部屋は 城のどの部屋よりも 手が込んでいて。 しかもさりげなく豪華。 ここの住人はかなり趣味がいい。 自分で言うのもなんだけど あたしの目はこえている。 スゥエーデン貴族出身の おじいちゃんの影響だ。