「ほんとだな。」 こんな顔もできるんだこの人。 新たな発見に胸の中が あたたかくなった。 リドゥの顔から手を離しその背に乗る。 また短気くんの顔に浮かぶ驚き。 元の世界でも驚かれたっけ。 160cmそこそこの背で よく馬に乗れるねって。 あたしがくすっと笑ったのに気付いて 短気くんも後ろのスペースに ヒラリと体を滑り込ませた。 苦笑しつつ。