「・・・・髪が黒で・・・瞳が・・銀・・・」



ポツリと呟かれた言葉に

現実に引き戻された。



あ、驚いてたのそこ。



あたしは再び顔を上げ

自分より濃い銀色の瞳を

真っ直ぐに見上げた。



「あたしは日本人です。

クォーターってやつですね。

この瞳はおじいちゃん譲りなんです。

おじいちゃんはスウェーデン人で

あなたみたいな

銀髪銀瞳だったんですよ。」