「・・・。」



「ん?」



袖の端がツンと引かれる。



小さな呟きが聞きとれず

色を取り戻しつつある唇に

耳を寄せた。



いつのまにか

髪の毛は完全に紫一色に

なっている。



「ヴィー。

・・俺の名前。」