「何も起こらないでしょ?

ただの迷信だったの。

あたしが証明。」



伝わるように。



言葉をゆっくり紡ぐ。



「この子達だって

みんなとおんなじ。

レナンザールの国民同士

これからは仲良くしてね。」



静かな市場に

あたしの声が響きわたる。



大きな声でもないのに

隅々にまで。