「あたしは君に会えて嬉しいよ。 生まれてきてくれて有難う。」 「!!」 細いけど力強い手が あたしの背中にまわされ ぎゅうっと抱きしめられた。 小刻みな体の震えが 伝わってくる。 体も心もあったかくな~れ。 少年の背中をあやすように ぽんぽんと叩く。