振返ると。



心配そうに揺らぐ

色素のうすい銀色の瞳。



大丈夫。



そんな気持ちを込めて微笑むと

少しの躊躇のあと

腕を離してくれた。



ぴったり後に

ついてきてるけどね。



ほんと心配性なんだから。



心の中で噴出しつつ。



少年のそばに

ゆっくりと歩み寄った。