好きです、先輩。別れてください



店員さんに注文を伝えてしばらくおしゃべりしていると、料理が運ばれてきた。


ほかほかと湯気が立っていておいしそう。ちなみに私はドリア、猫葉くんはチーズインハンバーグ。



ごゆっくり、と声をかけてくれた店員さんには、私たちはカップルに見えているのかなぁ。


ほんとはそんなこと、ないのにね。




「ごちそうさま」


「はやっ!やっぱり男子って食べるの早いよね……」


「男なら普通」




ぽつぽつと話しながら食べていると、私が3分の2食べたくらいで猫葉くんはもう食べ終わっている。


私は人よりも食べるのが遅い方だから正直羨ましい。




「急いで食べるね」


「……別に急がなくていいよ」


「でも、待ってるだけってつまらないでしょ?」


「じゃあなんか話そ」




なんかって……。そういうのがいちばん悩むんだけどなぁ。


誰かと話したいなって思ってたこと、ひとつあるけど。




「猫葉くんはドラマ見る?」


「ドラマ?あんま見ないけど家族が見てるのを少し」


「じゃあ見てないかな。楓茉くんが出てるやつなんだけどね」




そこでどちらからともなく沈黙が訪れる。


明るめの口調で言ったつもりだったんだけど、バレちゃうか。