好きです、先輩。別れてください

ポーチやグラス、メモ帳にインテリアまで。


その中でも私の目に止まったのは───




「夏弥ちゃんって髪長い?」


「髪?ポニテにしてるけど……」


「じゃあじゃあ、これなんかどうかな?」




私が差し出したのはひまわりをあしらったヘアゴム。


ポニテなら元気な女の子の印象だしひまわりも似合うんじゃないかな。




「ヘアゴムか……。そういえば夏弥、シンプルなのばっかしてるかも」


「かわいいの好きじゃなさそう?」


「たぶん、キャラじゃないと思ってるんだと思う」


「キャラじゃない……」




その気持ち、ちょっとわかるかも。


みんなの中の自分のイメージを壊したくない、みたいな。



と、いうことは夏弥ちゃんは自分は"かわいい"キャラじゃないと思ってるってことだよね。


だからシンプルなヘアゴムを選んでるんだと思うし。




「かわいいものが嫌いってわけじゃないんだね」


「部屋にぬいぐるみとかあるし、そうなんじゃない?」


「ならやっぱり私はこれがおすすめかな」




本人がかわいいものが嫌いなら話は変わってくるけど、好きならきっと気に入ってくれるはず。


かわいすぎるデザインではないけど、女の子らしさはある、このヘアゴムを。