好きです、先輩。別れてください

「桜庭さ〜ん、こっちの得点板の設置手伝ってくれなぁい?」


「わかりました!」




あれから1ヶ月後、球技大会前日の放課後。


隣のクラスの女の子の呼びかけに応えて、自分のやっている作業のペースを早める。


各クラスのクラス委員総出で体育館とグラウンドの準備中。


これが結構忙しくて、全校合わせたら36人クラス委員がいるとしても時間がかかる。



そ、れ、な、の、にぃ!




「猫葉く〜ん、こっちの作業一緒にやらない?」


「ごめん、他の頼まれてるからほか当たって」




一部の女子たちは猫葉くん目当てで明らかに仕事をサボってる。


それじゃあ、仕事終わんないよ!


まあ、猫葉くんは持ち前のつれなさで寄ってきた女の子をバッサリと切り捨てているんだけど。



そんなことを考えながら、自分がやっていた作業が終わらせて他を手伝いに行こうとすると───




「ねぇねぇ桜庭さん、体育倉庫に取りに行かないといけないものあんだけどさぁ。手伝ってくんね?」


「え、えっと……他の人に手伝いを頼まれてるので、ごめんなさい」


「すぐ終わるし大丈夫だって」




話しかけてきたのは三年生のチャラめの先輩。


何かと話しかけてきて、ちょっと……いや、だいぶ困ってる。