好きです、先輩。別れてください

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「はんちゃん、なんか具合悪そうじゃない?大丈夫?」


「……えと、なんですか?」


「やっぱり具合悪そうだね、送ってくから帰ろ」




朝から具合が悪いとは思ってたけど、頭がぼーっとする。


先輩とデートしたいがために無理して悪化したのかなぁ。


ほんとは帰りたくないけど、先輩に迷惑かけられないし……




「最寄駅はわかるんだけど……」


「あの、送っていただかなくてもだいじょぶです。ひとりで帰れるので……」


「そんなフラフラなのに放っておけないでしょ。──住所教えてくれる?」


「えっと、〇〇町△△-□□です」


「おっけ」




先輩はどこかに電話をかけ始める。会話の内容的にたぶん、タクシー会社。




「10分くらい待っててだって。あそこのベンチで座って待ってよっか」


「はぁい」


「…けっこう大丈夫じゃなさそうだな」




肩を抱く──というよりは支えるって感じでベンチまで移動する。


景色がぼやけて見えるのは、熱による生理的な涙のせい。




「寝てていいよ。肩かすから」


「ありがと、ございます…」