好きです、先輩。別れてください

あれから、家に帰って散々泣いてそのまま寝落ちした土曜日。


そのまま迎えた日曜日、私は熱を出して寝込んだ。




「ムン〜、しんどいよ……」




今日に限ってはムンとの距離が遠い気がする……。やっぱり動物も風邪の人に近寄りたくないのかな。


まあ、しんどいのは熱のせいだけじゃないんだけど。




「楓茉先輩……」


「にゃあ〜」




それには反応してくれるんだね、ムン。


先輩の悲しそうな表情を思い出すたびに、胸がギュッと締め付けられて苦しくなる。


私がひとりで抱え込まずに先輩と話し合っていたのなら、違う結末があったのかもしれないね。




「絆菜〜、たまごのおかゆ作ったんだけど食べれそう?」


「あっ、ありがとう。お母さん」


「いいのいいの。でも珍しいわね、絆菜は健康なことが多いのに」


「そんなことないよ」




お母さんが言うことは一理ある。


だって私はクラスのほとんどがインフルエンザにかかって学級閉鎖になったときもかからなかったことがあったし。



目の前で湯気を立てているおかゆをレンゲで掬う。


ふーふーと冷ましてからぱくっとひと口。




「あつっ……でもおいしい」




おっちょこちょいを発動して舌を火傷しかけたけどギリギリセーフ。