好きです、先輩。別れてください

「先輩に貰ったキーホルダー、スクバについてるんですけど。それを見てて先生の話を聞いてませんでした……」


「……なんだ、じゃあ俺のせいだね」


「え?」




いつのまにか俯いていた視線を、恐る恐る上げてみると……先輩はすっごく笑顔で私を見てる。


幸せそうな、とびっきりの。私の大好きな楓茉先輩。


私の心拍数は大変なことになってる気がするけど、それはそれ。




「だって、俺があげたキーホルダーのせいで資料整理しなきゃになったんでしょ?」


「……言い方を変えればそうなるかも、です」


「だから俺のせい。……男と歩いてるはんちゃん見たときは焦ったけど、理由がそれならまあいいかな」




これは、許してもらえたのかな?


先輩が焦ったとかいうのを聞くと、一気に先輩が身近に感じられるから実は嬉しい。


雑誌とか、なんならテレビに出ている先輩をみると、なんだかすごく遠くの存在に思えてきちゃうから。




「私は先輩一筋なので、安心してください!」


「ふっ、そうだね。それなら俺も安心して仕事できるよ」


「めっちゃ応援してるのでがんばってください!……でもたまには学校にもきてほしいです」


「もうすぐテストだしできるだけ行けるようにするよ」