好きです、先輩。別れてください

「怖がりすぎ。別に怒ってないから」


「よ、よかった〜」


「……桜庭さんって意外とバカだね」


「なっ!」




ふつーに悪口だよそれは!私べつにバカじゃ……ないよ?


さっき2回転んだのと、学級日誌書き間違えたのと、先生の前でにやにやしてたのと……


あれ、私って意外とバカ?




「無自覚天然とかいるわけないって思ってたけどそういう人もいるんだね」


「……無自覚天然?」


「ん〜?こっちの話っていうか、まあ桜庭さんはそのままでいんじゃない?」


「……うん、ありがと?」




よく意味はわからなかったんだけど、褒められてるってことでいいのかな……?


とりあえず話はそのくらいにして、プリントを運ぶことにする。


役立たずだったし私が3教科分持つよって言ったんだけど、猫葉くんはさっと3教科持って教室を出ていっちゃった。


残りの2教科を抱えて猫葉くんを追いかけようと急いで教室を出ると、すぐそこの廊下で止まって───待っててくれた?




「猫葉くん?」


「さっさと行くよ。早く帰りたいし」


「……猫葉くんって意外と優しいよね!」


「……はぁ、無自覚か」