好きです、先輩。別れてください


楓茉くんはいつも通り最高にかっこいいし、白野さんは思ったよりも想像していたよりもクールってわけではなさそう。


照れながら控えめに笑っている白野さんは、守ってあげたくなる感じ。


でも私は───どこか芯が強そうとも思った。



演技にかける強い想い、みたいなものなのかなぁ。




「それよりも!映画の感想、聞いていきましょう!」


「あはは、そうですね。じゃあ……おもしろかったなって思った人〜?」




劇場内、たぶんみんなの手が上がる。


ここにいる人は、先行上映会のチケットを手に入れてる、映画への(主演ふたりへの……?)情熱がある人だもんね。




「そう思っていただけたのなら嬉しいですっ!がんばって撮ったので」


「夏に冬のシーンを撮ったのは地獄でしたね」


「ですよね!すごく暑くて大変でした……」




ふたりが身振り手振りを加えて、表情豊かに話すから、聞いてるこっちから笑いが漏れる。


夏に冬のシーンって……想像しただけで暑い。




「でも撮影ができているのも、見てくださるみなさんがいるおかげなのでがんばれます」


「今回の先行上映会にもたくさんの方々にお越しいただいてますもんね」


「あっ、そういえば……楓茉さん、これのチケットもらってましたよね?」