好きです、先輩。別れてください

そこからは黙々と作業タイム。量は多いけど作業自体は簡単だからどんどん進む。


だからそんなに差はつかない、はずなんだけど……。




「──俺終わったけど」


「えっ!……早すぎない?」


「そう?普通でしょ」




30分弱くらいたったころ、猫葉くんからそんな報告。



驚いて猫葉くんのほうを見ると、確かにいくつかの山に分かれたプリントたちが。


私はまだ4分の1……いや3分の1?くらいは残ってる。




「かして、俺もやるから」


「えっ、いやいやいいよ。私の分担だし猫葉くんは帰っていい───」


「この間、学級日誌間違えたんでしょ。……さっさと終わらせて帰ろ」


「……っありがとう!」




今の私、たぶんにっこにこ。だって、あんなにクールだとか無気力だとか言われてた猫葉くんの優しいところを発見できたんだもん。


明日、仁那に教えてあげよ〜




「……確かに勘違いするやついるだろ。無自覚ってこわ」


「ん?何か言った?」


「──いや?何も言ってない」




ぼそっと何かを呟いた猫葉くんの声は、テンションが上がっていた私の耳には届かず……。



とりあえず残りの資料の半分弱くらいを猫葉くんに渡す。


半分渡すのはやっぱり違うよね。元はといえば私の分担なわけだし。




「そっちかして」


「えっ!」