「ていうか、すごく似合ってるね。猫葉くん」
「…ありがと」
「おっ、猫葉照れてんじゃん!激レア〜」
「うっさい」
執事服を着ている猫葉くんは、なんというか、その、輝いてる。
なんか、オーラが違くて、女子が集まるのも正直わかりすぎる。
……私は楓茉先輩派だけどね!
「桜庭さんも、それ似合ってる。……かわいい」
「……あ、ありがとう」
「ちょっと、私がいないみたいにしないでよ。これもしかして私、邪魔なやつ?」
「まあ、俺的には」
「はぁ?」
私的にはむしろいて欲しいくらいだよ、仁那!
1ミリたりとも邪魔じゃない!
仁那が邪魔なことって……猫葉くん何する気だったの。
「2年2組集合〜!」
文化祭実行委員の掛け声で、教室にクラス全員が集まって丸くなる。
その顔にはそれぞれわくわくが隠しきれない笑顔が浮かんでて。きっと私も同じ顔。
「クラスみんなで用意してきたこの喫茶店も今日が本番です!……お客さんが、もちろん私たちも、楽しめるように、張り切ってがんばりましょう!!」
クラス全員の心がひとつになった、そんな感じがした。
そしてそのすぐあとに、文化祭の始まりを告げるチャイムと校内放送が流れて───
文化祭、スタートだ!


