好きです、先輩。別れてください


「やばいって絆菜ちゃん!似合いすぎ!っていうか超かわいい!」


「えっ……そう、かな。ありがとう」


「うわやば。これは惚れるわそこらの男子どもも」





照れてる私はよく聞いていなかったけど、目の前の子は口に手を当てて真面目に考え込んでいる。


そこに、仁那がスマホ片手にやってきた。




「かわいいじゃん絆菜!」


「ありがとう、仁那もかっこいいよ!」


「ありがと。写真撮ろ」


「うん!」




飾り付けてある教室に移動して、近くにあった机にスマホをセットして、タイマーモードで全身が映るように写真を撮る。


教室の雰囲気も相まって、ほんとに学校じゃないみたい。


でも、タイマーモードで撮るの、私ちょっと苦手なんだよね……。


なんとなく、表情がこわばっちゃう。




「俺が撮ろっか?」


「いいの?」


「ん」




そう言って手を差し出してきたのは、やっと女子たちから解放された猫葉くん。


私はお言葉に甘えてスマホを差し出した。




「はい、ちーず」


「意外。猫葉もそういうこと言うんだ……」


「仁那は俺をなんだと思ってんの?」


「まあまあ細かいことは気にせず。とはいえありがと」




私もお礼を伝えてスマホを受け取って写真を確認する。


猫葉くんのおかげで自然な表情で笑って映れたみたいでよかった。