好きです、先輩。別れてください


《絆菜〜》


《海行かない?》




そんなLINEが仁那から来たのは、花火大会から一週間が経った日。


海には行きたいけど、流石に私も学ぶからね。




《ふたりだけ?》


《今回はそうだよ》


《ほんとに?》


《信用してよ〜》




ここまで言ってるなら猫葉くんがいないって信じようかな……。


猫葉くんのことは嫌いじゃない。それは絶対。



でも、どうしても私は楓茉先輩が忘れられなくて、好きな人が変わる予定は今のところない。


だからこそ、猫葉くんと話していると罪悪感を感じてしまう。



私のことを好きでいてくれても、私はそれを返せないんだ───




《じゃあ海行く!》


《そう言ってくれると思って日程考えといた!》




やっぱり仁那は仕事が早い。いつもこういうときに予定を考えさえてくれるのは仁那だった。




《いつ?》


《空いてるって言ってたから来週の火曜日》


《水着出さないとだ》


《私もそう》




水着は、2着持ってる。


去年も海に行くことになって、フレアビキニとワンピースタイプの水着を買ったんだ。


でも結局、ビキニは着る勇気がなくてやめちゃったんだよね。お腹もちょーっと出てたし。



……今年は、着てみようかな。


実は楓茉先輩と付き合ってからダイエットがんばって、痩せられたんだよね〜。


だいぶきつかったけど。