ひゅー、ドンッと開いた花火とともに、昼間のように辺りが明るくなった。
「おぉ!花火始まったじゃん!」
「綺麗だね〜」
次から次に、夜空に大輪の花が咲き誇る。
赤、黄色、緑、オレンジ。カラフルな花火にみんな見惚れてる。
「ねぇ桜庭さん」
「ん〜?」
「これあげるよ。プレゼント選びのお礼」
そう言って差し出されたのは射的で猫葉くんが取っていたあの猫のぬいぐるみ。
柔らかもちもち素材のかわいいやつ。ちなみに白猫の。
「いいの?欲しくて狙ったやつじゃないの?」
「桜庭さんのLINEの壁紙のとこ、黒猫の写真載ってたから猫好きなんだろうなって思って」
「えっ、だから猫狙ったの?」
「そうだよ、好きな子喜ばせたいでしょ」
その言葉に心臓がドクッと跳ねて心拍数が上がる。きっと顔も赤い。でも───
"好きな子"か。
私がその言葉を送って欲しいのは……
なんて、最低なこと考えたね私。
私はまだどうしようもなく楓茉先輩のことが好きで、未練がましく先輩のことを思ってる。
私の心の中から、先輩が消えるときは来るのかな───


