好きです、先輩。別れてください


「私、りんごあめ食べたい!」


「あ〜、絆菜好きだもんね。私も買いに行こっかな」


「じゃあ男子は適当にたこ焼きとかそっち系買ってくるわ」


「何勝手に決めてんの冬弥。俺は仁那と行きたいんですけど」


「じゃあ猫葉は希兎よろしく。行こ、絆菜」




仁那……希兎くんのこと華麗に無視しすぎじゃない?


猫葉くんに引っ張っていかれてる希兎くん、なんかうるうるって子犬みたいな目してるよ。



女子2人の方が私的には気持ち楽なんだけどね。




「流石に花火も近づいてきて人増えてきたね」


「自分たちの場所忘れて迷子になっちゃいそう」


「ほんとそう。希兎大丈夫かな〜。猫葉がどうにかしてくれるだろうけど」


「そうだね」




りんごあめの屋台でちょっと並んでから、私は姫りんごっていう小さいサイズのりんごあめを買った。


これのほうが食べやすいしちょうどいいサイズなんだよね。




「仁那、りんごあめ買わないの?」


「こっちのほうが好きだし目に止まったんだもん」




りんごあめと大きくかかれた幕の下、仁那が手に取ったのはいちごあめ。


確かにおいしいけど祭りといったらりんごのほうじゃない?