好きです、先輩。別れてください

申し訳なさそうにそんなこと言われたら何も言えないよ……。




「それに仲直りのチャンスでしょ?」


「喧嘩してるわけじゃないけどね……」




ここはもう、諦めたほうがよさそう。


ていうか、せっかく浴衣も着てるんだし何もせずに帰るのはあまりにももったいない。


この間のことは考えずに目の前のことを楽しもう。




「お待たせ」


「いや別に──」


「仁那浴衣似合ってるガチかわいい」


「そこまで言われると恥ずいんだけど……ありがと」




希兎くん相変わらずの仁那へのビックラブ。ダダ漏れだよ仁那への好意が。


仁那たちやっぱり2人きりで花火大会こなくてよかったのかな。



2人きりにしてあげたいけど、そしたら必然的に私と猫葉くんも2人きりなわけで……。


う〜ん、ちょっとそれはきついかもしれない。




「何する?たこ焼き?焼きそば?りんごあめ?」


「希兎、食べることしか考えてないじゃん」


「だって屋台の醍醐味って言ったらそれでしょ!」


 
私は食べ物だったらりんごあめ食べたいな。あれ食べないとお祭り感出ないんだよね。


花火がはじまる前に買いに行こっと。




「冬弥、射的ある!やるだろ?」


「こういうので勝負するのほんと好きだよな、希兎。まぁ、やるけど」


「冬弥ならやるって言うと思ったわ!」