好きです、先輩。別れてください


「仁那。これ、どういうこと?」


「え〜っと、怒らないでほしいんだけと……」




暗い気持ちはしまってわくわく気分で向かった花火大会で、まさかこんな裏切りにあうとは。


裏切りは大袈裟だけど。




「なんで猫葉くんがここにいるの?」


「あの〜、俺は?」


「希兎黙って」


「仁那、冷たくない?」




なぜかにやにやしてる仁那に引っ張っていかれたときは、そりゃ流石に怪しく思ったけどさ。


浴衣を着た、猫葉くんと希兎くんが待ってるとは思わないじゃん。


猫葉くん気まずそうにしてるよ、仁那。私もだけど。




「仁那!」


「絆菜ごめんて。希兎と一緒に花火大会行かないわけにはいかないし、かといって絆菜と3人違うでしょ?」


「だから俺が仁那に呼ばれたんだよ。とりあえず全員と知り合いだから」


「……仁那、ちょっといい?」




仁那を2人から少し離れたところに連れていって向かい合う。


仕方ないとは思うけど、流石に何か言わないと気が済まない。




「ひと言いってくれればよかったじゃん!」


「そしたら絆菜は絶対に来なかったじゃんか」


「それはそうだけど!……これは気まずすぎるって」


「ほんとにごめんとは思ってるんだけど、希兎とも絆菜とも花火見たかったんだもん」