好きです、先輩。別れてください


「夏休みー!」


「お前ら遊ぶのはいいけど羽目を外しすぎるなよ!」




先生、もうみんな聞いてないって。


チャイムが鳴った瞬間、もう夏休みだから。みんな遊ぶ計画しか立ててないよ。




「絆菜、祭りの日って浴衣の着付けどうする?」


「私はお母さんに手伝ってもらおうと思ってるけどちょっと心配」


「じゃあさ、私のいとこがファッション系の学科でそういうの得意なんだけど一緒にどう?」


「いいの!?」




確か仁那のいとこは大学生のお姉さんなんだっけ。


ファッション系の学科ならそういうのもできるのかな。




「近くのマンションに住んでるんだけど、絆菜の話したら会ってみたがってたんだよね」


「そうなの?私も仁那のいとこちょっと気になる」


「じゃあ決まりだ!」




仁那と2人で盛り上がっていたけど、そこで、後ろからの不穏な気配に振り返る。




「や、山本先生……」


「お前ら、はしゃぎすぎて宿題忘れた、なんてことがないようにな?特に桜庭!」


「は、はい!」




やっぱり山本先生の睨み顔はいつ見ても背筋が伸びる。……怖いとかじゃないよ?いい意味で!


でも、とりあえずここは早く帰ったほうがよさそう。




「先生さようなら〜」


「はいはい、さようなら」




私たちの楽しいたのしい(?)夏休みが、はじまる。