好きです、先輩。別れてください

でも先生は私の言葉を無慈悲にバッサリ切り捨てる。




「この間の学級日誌、全然違うページに書いていたのは誰だ?」




ぎくっ、と肩が跳ねたのを、先生は見逃さない。




「今度は資料まで間違えられたら困るんでな。見張り役も兼ねて猫葉もやってくれ」


「……なんの話?」




自分の周りの騒々しさに、やっと目を覚ましたか猫葉くん。


と、思ったのにちょっと待って寝ようとしないで。




「寝るなよ?」


「……春弥(しゅんや)うるさい」




先生が肩に置いた手を払いのけるだけじゃなくてうるさいとまで言った……!


ていうか春弥って誰……?




「ね〜こ〜ば?」


「ん〜、あれ。先生?」




ぴきぴきっと先生のおでこに青筋見える気がするよ猫葉くん……。


先生から立ち上る怒りの雰囲気と笑顔のこわ〜いミスマッチ。




「来週1週間、このクラスの雑用係をやってもらおうか」


「え、なんでですか?」




あぁ!まずいまずい、先生の怒り爆発5秒前!


な〜んて、呑気に考えてる暇は私にはなかったみたい。




「いつも寝てるからだろうが!桜庭、お前もやるんだぞ!」


「えぇ!なんで私まで」


「お前らはひとりずつだと何もしないか何かやらかすかの二択だからな」


「それは流石に酷くないですか……?」




猫葉くんの無言の抗議と私の必死の抵抗は確実に先生に届いていない。


こうして、私と猫葉くんの1週間雑用係が始まりました……。