好きです、先輩。別れてください



『そういう真っ直ぐなとこ、好きだよ』




いつから猫葉くんは、私のことを好きって思ってくれていたんだろう。


あれから、よくわからないまま家に帰った今。


ムンを撫でていても、心が落ち着くことはない。




「私、最低だ……」




だって、猫葉くんにとっては好きな子の恋バナ聞いてたってことなんだよね。



知らなかった、じゃ済まされない。


だって、好きな人の恋バナとか世界でいちばん聞きたくない。


どんな気持ちで私の話を聞いてたんだろう。



これからどんな顔して猫葉くんと接すればいい?


避けたら失礼だ、絶対。


でも、今まで通り接するのだって私にはできない。



結局私は弱いんだ。


まだ楓茉先輩のことを忘れられそうになんてないし、だからって割り切ることもできそうにない。



なんで、なんで私がまだ楓茉先輩のことが好きってわかっていたのに告白してくれたの?


私だったらそんなこと絶対にできない。



球技大会の日だって、寝惚けてはいたけど嫌いな子にはあんなことしなかったよね。


抱きしめられたときの腕の力が、猫葉くんの匂いが、まだ頭を過る。