イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

「結花は親にも愛されずに育ったんだ。ただ父親はそれなりの会社を経営していたようでお金はあったんだろう。でもそれだけだ。だから愛することも愛されることにも臆病だったんだ。最初は俺もなかなか受け入れてもらえなかった。かなり強引に攻めて行ったんだ。結花が嫌いだと言った警察官もやめたし…松尾のお爺さんが話してくれたことが真実なんだ。結花はちょい悪(わる)だったけれどほんとの悪(わる)ではないんだ。爺さん結花の目を見てくれよ。こんなにきれいで澄んだ目をしてるんだ悪い人間であるはずないよ。結花は昔の仲間の一人が最近結婚したと言う噂を聞いて嬉しかったと涙ぐんだ。そして他の子達もみんな真面目に働いていると知って、自分が一人で罪をかぶったことで自分も含めて5人の少年少女が真面目に人生を歩くきっかけになったんだとそれが分かって本当に嬉しいと笑っていたんだ。結花はそんな素晴らしい気持ちを持った女なんだ」

「お父様、どうか結花さんと圭介の事を認めてやってください。本当に優しくて可愛い娘なんです。本当の娘のように思っているんです。私から娘を取り上げないで下さい」

そう言ってお母様はハンカチで目を抑えながらお爺様に深々と頭を下げて下さった。

「僕からもお願いします。兄さんは本当に結花さんを心から愛しているんですよ。許してあげないと兄さん迄失う事になりますよ。そうなったら僕もOGグループに残りませんからね」

「あはは、会長、こうなったら認めてもらうしかありませんね。ひ孫を抱かせてもらえなくてもいいんですか?私も恵子も初孫を楽しみにしているんですがね。会長には抱かせませんよ」

と怖~い顔をしてお父様がお爺様を睨んだ。

「わ、わかった。圭介の両親や兄弟が彼女を認めているなら、儂が何も言う事は無いな。圭介、真実は皆が分かっている必要はない。家族や大切な人が分かっていればいいと言う事だ。結花さんの真実もよくわかった。結花さん失礼な事を言ってすまなかった。上辺の事実だけでなくその裏にある真実を見ろと圭介は言いたかったんだろう。儂もまだまだだな。松尾さんありがとうございます。これからも結花さんと仲良くしてあげてください。そしてよろしくお願いします」

「お爺様、本当に私でいいんでしょうか?真実はそうであっても、過去の事実は変わりません。私の事で荻原家に迷惑がかかるのが一番怖いんです」

「結花さん荻原はそんな事ではびくともせんよ。それは心配しなくてもいい。そうだな俊介」

「はい、それは全然心配していません」

「父さんも、爺さんも、もしそういう事になったら俺達は遠慮なく切ってもらえば良い、俺は結花と生きていくこと以外はどうでもいいんだ」

そうしてひと段落ついて、食事は再開された。荻原のお爺様も囲碁が趣味だと分かって松尾のお爺さんと囲碁の話で盛り上がっていた。