「爺さん俺は結花の事は言う必要がないと思ったんだ。警察関係者でもなければ調べられてもわからない事だし結花には前科も付いていない。でも結花はこういう肝の据わった誠実で優しい女なんだ。黙っていればいい物をきちんと話さないと気が済まないようなんだ。でも俺には結花しかいない。爺さんが認めないと言うなら俺は荻原とは縁を切るしマンションも爺さんに返すよ。そして結花と二人で生きていく」
そう言うと圭介は結花の肩を抱いて抱き寄せた。
「何を言っているんだ。圭介はそんな少年院出の女の為にすべてを捨ててしまうのか?本来ならお前がOGグループを引っ張っていかなければならないんだ。警察を辞めたなら丁度いい、荻原家に相応しい令嬢と結婚して会社に戻ってこい」
「爺さん、俺知ってるんだ。俺が今の両親の子供じゃなくて爺さんの娘の子供だって事。だから正当な跡取りは悠介なんだよ。俺じゃない。それに悠介は優秀でOGグループを束ねていくには十分な力を持っているよ。俺なんかより頼りになる」
それを聞いた祖父母も悠介も皆腰を浮かして絶句している。
「兄さん、そんな事…父さん嘘だよね。何とかいってよ」
と悠介は半泣きになっている。全く知らなかったのは家族の中では悠介だけだったようだ。
「誰が何と言っても、例え圭介が違うと言っても圭介は俺と恵子の息子だ。誰にも違うなんて言わせない」
お父様は毅然としてそう言った。お母様は涙をポロポロ流して
「圭介にそんな風に思わせてしまっていたなら、私達の責任ね。でも圭介、生後1週間からあなたに3時間ごとにミルクをやって夜泣きするときは二人で抱いてあやして育てたのよ。私の息子よ。圭介を本当に愛して育てたわ。変なこと言わないでよ」
「ごめん。父さんも母さんも本当の親だと思ってるよ。いつも愛情をかけて貰えてそれは疑ったことは無いんだ。おせっかいな親戚の叔父さんが教えてくれて、警察官になった時に調べたんだ。実の両親の悲惨な交通事故の事も…」
「だから、兄さんは僕にOGグループを任せると言って警察官になる為に出て行ったのか。ひどいよ。僕だけ何も知らなかったんだ」
もう結花の話どころではなくなっている。圭介さんの事も知らなくてびっくりした。
あとでしっかり文句言わなくっちゃと、結花はぽすんと椅子に座って、どうしたものかとお爺さんを見ると、“大丈夫だ”と言うように頷いて手を握ってくれた。
「悠介俺はお前に譲ったつもりは毛頭ない。OGグループを任せられる自慢の弟だ。それだけは疑うな。爺さん俺が言いたかったのは、隠された真実を見て欲しいと言う事だよ。荻原の家の力で戸籍も出生証明書を見ても俺は荻原俊介と恵子の第一子だ。養子でも何でもない。それだけ見れば誰もわからない。でも本当は違う。結花の事もそういう事なんだ。結花は……」
そう言うと圭介は結花の肩を抱いて抱き寄せた。
「何を言っているんだ。圭介はそんな少年院出の女の為にすべてを捨ててしまうのか?本来ならお前がOGグループを引っ張っていかなければならないんだ。警察を辞めたなら丁度いい、荻原家に相応しい令嬢と結婚して会社に戻ってこい」
「爺さん、俺知ってるんだ。俺が今の両親の子供じゃなくて爺さんの娘の子供だって事。だから正当な跡取りは悠介なんだよ。俺じゃない。それに悠介は優秀でOGグループを束ねていくには十分な力を持っているよ。俺なんかより頼りになる」
それを聞いた祖父母も悠介も皆腰を浮かして絶句している。
「兄さん、そんな事…父さん嘘だよね。何とかいってよ」
と悠介は半泣きになっている。全く知らなかったのは家族の中では悠介だけだったようだ。
「誰が何と言っても、例え圭介が違うと言っても圭介は俺と恵子の息子だ。誰にも違うなんて言わせない」
お父様は毅然としてそう言った。お母様は涙をポロポロ流して
「圭介にそんな風に思わせてしまっていたなら、私達の責任ね。でも圭介、生後1週間からあなたに3時間ごとにミルクをやって夜泣きするときは二人で抱いてあやして育てたのよ。私の息子よ。圭介を本当に愛して育てたわ。変なこと言わないでよ」
「ごめん。父さんも母さんも本当の親だと思ってるよ。いつも愛情をかけて貰えてそれは疑ったことは無いんだ。おせっかいな親戚の叔父さんが教えてくれて、警察官になった時に調べたんだ。実の両親の悲惨な交通事故の事も…」
「だから、兄さんは僕にOGグループを任せると言って警察官になる為に出て行ったのか。ひどいよ。僕だけ何も知らなかったんだ」
もう結花の話どころではなくなっている。圭介さんの事も知らなくてびっくりした。
あとでしっかり文句言わなくっちゃと、結花はぽすんと椅子に座って、どうしたものかとお爺さんを見ると、“大丈夫だ”と言うように頷いて手を握ってくれた。
「悠介俺はお前に譲ったつもりは毛頭ない。OGグループを任せられる自慢の弟だ。それだけは疑うな。爺さん俺が言いたかったのは、隠された真実を見て欲しいと言う事だよ。荻原の家の力で戸籍も出生証明書を見ても俺は荻原俊介と恵子の第一子だ。養子でも何でもない。それだけ見れば誰もわからない。でも本当は違う。結花の事もそういう事なんだ。結花は……」



