11月の中旬、圭介が放火事件の後処理も終わり正式に刑事を辞めたこともあり、その報告もしたいからと皆に集まってもらおうと計画してくれたのだ。
荻原家御用達の銀座の料亭で圭介の祖父母も出席してくれると言う事で、結花は少し緊張した。
圭介の祖父母に会うのは初めてで、お爺様はOGグループの現会長なのだ。
荻原家では一番権力があるらしい。
圭介は結花の事をちゃんと話しているだろうかとやはりそれが気になる。
ご両親や弟の悠介は気にしないと言ってくれたが、祖父母の二人はどうなんだろうと食事会が近づくと結花はそれが気になって、胃が痛くなった。
その日タクシーで圭介とお爺さんを迎えに行って料亭に向かった。
お爺さんは最初少し緊張していたが、お酒が入るとリラックスしてくれたようだ。
圭介のお爺様が
「ところで、結花さんのご両親はどんな方なのかな。お爺さんとも苗字が違うようだから母方のお爺さんかな?」
お爺さんは松尾で結花は蓬莱なのだ。
結花はお爺様の問いかけで圭介が何も話していないのを悟った。
厳しいお爺様なのだろう。人を威圧するような存在感がある。
結花は覚悟を決めた。すくっと立ち上がると
「お爺様、私の事は圭介から何も聞いていらっしゃらないようですね。私は高校生の時に親からも見放されていた不良少女だったのです。少年院にも入っていました。罪状は強盗致傷で約8ケ月少年院に居ました。そして18歳になった日に親から相続放棄の書類にサインをするようにと言われました。親の籍からも抜いて今の戸籍には私一人の名前しかありません。その代わりに今住んでんいるマンションと夜間大学の学費を払ってもらいました。高卒認定を受けて働きながら夜間の大学を卒業して今はIT企業の仕事を在宅で受けています。贅沢はできませんが暮らしてゆくには充分な収入になっています。若い頃の悪かった自分はもう取り返せないしどうしようもありませんが、少年院を出てからは一人でしっかりと生きてきた自負はあります。でも過去は変えられません。それが許してもらえないなら、また私の所為でご迷惑をかける事になるのでしたらこのご縁は諦めます」
そう言うと結花はしっかりと頭を言下げた。
荻原家御用達の銀座の料亭で圭介の祖父母も出席してくれると言う事で、結花は少し緊張した。
圭介の祖父母に会うのは初めてで、お爺様はOGグループの現会長なのだ。
荻原家では一番権力があるらしい。
圭介は結花の事をちゃんと話しているだろうかとやはりそれが気になる。
ご両親や弟の悠介は気にしないと言ってくれたが、祖父母の二人はどうなんだろうと食事会が近づくと結花はそれが気になって、胃が痛くなった。
その日タクシーで圭介とお爺さんを迎えに行って料亭に向かった。
お爺さんは最初少し緊張していたが、お酒が入るとリラックスしてくれたようだ。
圭介のお爺様が
「ところで、結花さんのご両親はどんな方なのかな。お爺さんとも苗字が違うようだから母方のお爺さんかな?」
お爺さんは松尾で結花は蓬莱なのだ。
結花はお爺様の問いかけで圭介が何も話していないのを悟った。
厳しいお爺様なのだろう。人を威圧するような存在感がある。
結花は覚悟を決めた。すくっと立ち上がると
「お爺様、私の事は圭介から何も聞いていらっしゃらないようですね。私は高校生の時に親からも見放されていた不良少女だったのです。少年院にも入っていました。罪状は強盗致傷で約8ケ月少年院に居ました。そして18歳になった日に親から相続放棄の書類にサインをするようにと言われました。親の籍からも抜いて今の戸籍には私一人の名前しかありません。その代わりに今住んでんいるマンションと夜間大学の学費を払ってもらいました。高卒認定を受けて働きながら夜間の大学を卒業して今はIT企業の仕事を在宅で受けています。贅沢はできませんが暮らしてゆくには充分な収入になっています。若い頃の悪かった自分はもう取り返せないしどうしようもありませんが、少年院を出てからは一人でしっかりと生きてきた自負はあります。でも過去は変えられません。それが許してもらえないなら、また私の所為でご迷惑をかける事になるのでしたらこのご縁は諦めます」
そう言うと結花はしっかりと頭を言下げた。



