イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

「あの、私の事は圭介さんからお聞きになっていると思うのですが、親にも見放されていて、親の戸籍からも籍は抜いています。高校時代は不良で事件も起こしています。そんな女でも良いんでしょうか?こんなご立派なお家の嫁になんか相応しくないと思うのですが私の事で圭介さんや皆様にご迷惑をお掛けするのではないかと心配なんです。ダメならそう言って下さい。圭介さんとは別れます」

「何言ってるんだ。結花と別れる訳ないだろ。ダメって言うなら俺が荻原の籍抜くよ。でどっち?ここではっきりしてもらうよ」

「そんな事気にもしとらんよ。何か言う者がいれば荻原の名に懸けて潰してやるさ。なっ悠介」

今度はじっちゃんの名に懸けて…みたいな?と、あさっての方向に思考が言っている結花だ。

「うん、結花さんはそんなこと心配しなくてもいいんだよ。圭介兄さんが認めて選んだ人なんだから荻原家としては何の不満もないよ」

「ありがとうございます」

そこが一番心配だったのだ。強引な圭介に引っ張られてずうずうしくここまで来てしまったが、こんなに優しく受け入れてもらえるとは思ってもいなかった。

しんみりしている所に、例の岡田さんがワゴンを引いて後ろのガラス戸をから入ってきた。

「さあさあ、結花さんが手土産に持ってきてくださった美味しそうなロールケーキを切って来ましたから、皆で頂きましょう。ほら坊ちゃんたちも好きでしょう甘い物」

「「また言ってるよ。もういい加減勘弁してよ、その坊ちゃん呼び」」

また二人、はもってるよと思いながら、結花はくっくっくと肩を揺らして笑いを我慢した。

「だって、赤ん坊の時から面倒見てるですから、おねしょした時は内緒でお布団変えてって私の部屋までお布団引きずってきたりして、可愛いかったんですよ。二人ともいつまでたっても可愛い私の坊ちゃんたちですよ」

「そうね、岡田さんには頭上がらないでしょう、二人とも…ほら皆で頂きましょう」

そうして、皆で岡田さんが入れてくれたコーヒーや紅茶でケーキを頂いた。ちなみにお父様たちは紅茶派のようだ若者にはコーヒーを入れてくれている。

岡田さんも紅茶を飲んで一緒にワイワイしながら、岡田さんと圭介と悠介の漫才を楽しんだ。

今日は本当に一年分笑った気分だ。楽しくて優しい家族なんだとその一員に入れて貰えそうで結花は幸せだった。

圭介たちは夕食もご馳走になって帰ってきた。

荻原家には通いの家政婦や庭師さんなど働いている人も多い。これだけの家を維持するにはたくさんの人の手がいるだろう。

お父様の秘書は執事の役目もしているらしい。この家の家政は岡田さんが采配し家全体の事を仕切るのは秘書兼執事の岡田さんのご主人だという事だ。

二人はこの母屋の裏に家を建ててもらって住んでいる。

岡田家は代々荻原家に仕える一族だという事だ。もう話が何時代という感じなのだが、荻原家は由緒正しい連綿と続く家柄だと言う。恐れ多い

そして圭介は刑事を辞めて二人で探偵事務所を開くことにしたから新入社員の調査や新規の取引先の信用調査などぜひ、荻原探偵事務所にお任せ下さいと言ってアピールしていた。

圭介は本当に探偵事務所をやるつもりらしい。