イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

やっとリビングに着いたらしい。

フランスドアを開けると中年のとても品の良いご夫婦が、これもどっしりとした重要文化財?的なソファーに並んで腰かけてにこにこと笑っていた。

「まあ美人さんね。玄関で何かあったのかしら、いつまでも来ないから悠介を見にやったんだけど大丈夫だった?」

とお母様が優しく聞いて下さった。

「岡田さんが僕らを坊ちゃん呼びするから彼女の笑いのツボを刺激した様で笑いすぎて彼女玄関で動けなくなってただけだよ」

と悠介坊ちゃんが説明してくれた。

「父さん、母さんこちらが僕の奥さんになる逢坂結花26歳だ」

おおい!年まで言う必要が?と思いながら

「初めまして、逢坂結花です。今日はお招きいただいてありがとうございます」

「よく来てくれたね。私は圭介の父親の荻原俊介でこちらが母親の恵子だ。よろしく」

荻原家の男性は皆”介“が付くらしい。俊介、圭介、悠介…じゃあ私達の子供も康介?みたいな名前になるのか…と考えた自分が恥かしくなり顔が赤くなってしまった結花だ。

「結花さん、私はこんなむさくるしい息子だけしか産めなかったから結花さんのようにかわいい娘ができて嬉しいのよ。今度一緒に出掛けましょうね。お洋服とかバックとか沢山買わせてね。娘とショッピングが長年の夢だったのよ、うふふ楽しみだわ」

「母さん、むさくるしい息子達で悪かったな!でも勝手に連れ出すなよ。結花も忙しいんだからな」

圭介が言うと途端に悲しそうな顔をして“ええっ、ダメなの?”と旬としているお母様に

「いえ、大丈夫です。時間を合わせてご一緒したいです」

「ほんと、嬉しい、後で連絡先交換しましょうね」

「よかったな。恵子、友達が、娘と買い物や旅行に行ったと聞くといつも羨ましがって落ち込んでいたんだよ。結花さん時間があれば付き合ってやってくれたら嬉しいよ」

「なんだよ。二人して俺の奥さんなんだからな、まだ二人で色々出かけるところがあるんだからな。邪魔しないでくれよな」

「あら、邪魔なんてしないわよ。圭介の居ぬ間に出かけるわよ」

鬼の居ぬ間になんとやら…みたいだなあと思いながらほんわかした圭介の母親が、一目で好きになった。

「まあまあ、兄さんも母さん孝行だと思って、やっと結婚できたんだからほんと良かった。これで僕も恋人を真剣に探せる」

「何言ってんだ、掃いて捨てるほど寄ってくるくせに選び放題だろ」

「僕の地位や金に寄ってくる女なんていらないよ。結花さんみたいにしっかりとした夫をお尻に敷けるような人が良いな」

「俺は尻になんか敷かれてないぞ、7歳も年上なんだからな」