イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

そして、押しかけ元刑事はきちんと辞められるまではあと、1ケ月ほどかかると言って次の日から元気に署に出勤していった。

そんなことで2週間ほどたったころ、圭介が妙に神妙な顔をして話があると言うので、食事の後ダイニングテーブルに座ってコーヒーを飲みながら向かいに座る圭介を見つめている結花だ。

「結花、OGグループって知ってるか?グローバル企業で複数の会社を経営している。俺はそこの本家筋の長男だ」

結花は息をのんだ。OGグループと言えば何社もの企業を統括するデベロッパーで大企業だ。

「でも俺はそんな大きな会社を継ぐつもりもなかったから、警察官になったんだ。弟が優秀だったからあいつが会社は継いでくれる。ここまでなら放火犯の榊原と同じだな、俺ってあはは」

「いやいや全然違うでしょう。榊原は継ぎたくても継げなかったんだから、圭介は継ぎたくなかったから弟さんに丸投げしたんだから」

「まあ、そうだけど、丸投げなんて言うな。まあ、あってるけど」

「あってるんだ。悪いお兄さんね。でも弟さんは大企業のトップになるのに適正があったのよね。よかったじゃない」

「まあな。でも結花が望むならその大企業で今から働いて取締役くらいにはなれるけど、そのほうがいいか?」

「何言ってんのよ。私がいいかじゃなくて圭介はどうしたいのよ。サラリーマンやりたいの?」

「いいや、一番合わないと思ってる。でも結花が望むなら頑張ってみる」

「全然望まないし」

「ほんと?いいの?じゃあ、カフェか探偵事務所のどっち」

「なんでその2択なの、圭介は探偵事務所やりたいの?カフェがやりたいの?」

「結花がやりたい方、どっちにしても開業資金はあるから心配すんな」

「私はカフェは経営するのは難しいと思ってる。とくにこんな都会ではフランチャイズかどこかの大きなカフェを展開している会社じゃないと、経営していくのは難しいんじゃないかな。何か特色を生かしてこじんまりとしたこだわりのカフェをやるなら自宅の1階にあるとか、もっと郊外の住宅街とかでないと無理かも、もう少し歳を取ったらいいかもしれないけどね。今は考えられない」

「じゃあ探偵事務所だな。Mr,&Mrs Ogiwara detective agencyなんてかっこいいな」

「もう名前まで決めてるんじゃない。ほんとに仕方ないわね」

「でも俺の警察官としての勘と経験に情報も元仲間に流してもらえるし、結花のパソコンの能力で調査なんかもばっちりできるよ。それにOGグループからは新入社員の簡単な調査を受けられるそのほか企業の調査も固定の仕事があるのは助かるだろう」

「そうね、でもそんな大きな会社のご家族に私なんかとの結婚認めてもらえるの?なんでそう言う事を早く言ってくれないかなあ、勝手に刑事辞めてきちゃうし」

「私なんかっていうな。結花は素晴らしい女性なんだから…それに刑事はNGだって言っただろ。刑事なんか時間が不規則で危ない仕事だからな。結花を一人にしていたくないんだ。だからちょうどいいんだ」