イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

風呂から上がると圭介はソファーに座れと言って二人して並んで座ると話し出した。

「結花、俺は結花に一目ぼれしたんだ。あの時佐野とここにきて放火について聞き込みをしていた時だ。結花を一目見て心を撃ち抜かれた。その時結花は放火についての聞き込みだと言ったらほっとしたんだ。覚えてる?」

「刑事の手帳を見せられた時、またあの事件の事で何か聞きに来たのかと思ったの、もう8年もたつのに、でも違ったからちょっとほっとした。でもそれを見逃さないなんて圭介ってすごいね」

「刑事の勘だよ。それで気になって署に帰って調べてみたんだ。でも未成年の犯罪はなかなか出てこないんだよ。だから時間がかかったけど調書も読んだ。明らかに一人の犯行じゃないのに捜査が甘かった。怪我をした守衛も重い罪にならないようにと情状酌量の措置を求めてくれてるなんてちょっと腑に落ちなかった。だから守衛のお爺さんに話を聞きに行こうと思ったんだ」

「お爺さんは本当の事を全部話した方がいいと言ってくれたの。でも、私は仲間と縁を切りたかったから、仲間の名前を言わないことで完全に離れられると思ったの。実際少年院を出た後仲間の一人が会いに来たけど、もう接触しないでと言ったの。今度来たら仲間の名前を警察に全部言うと脅したの。それからは一度も接触ないわ。だから、それでよかったの。その子は親の会社で働いて最近結婚したと聞いたわ。私が黙っていたことで彼は悪いことは辞めて一浪はしたけど大学にも行ったそうなの。すごく嬉しかった。他の子達もみんな真面目に働いてるみたいだし…みんな本当はこんなことしていてはいけないと思いながら生きていたんだと思うの。私もそうだったから、だから私が一人で罪をかぶることで4人ううん私も含めて5人の少年少女がまともに生きていけるようになったのなら嬉しいと思える」

「そういうところが肝が据わっていて、優しいよな、結花は…」

「私は親にも愛されないような子供だったから、でもだからって悪いことしてもいいとはならないよね。親に絶縁されたけど、このマンションと大学の資金も出してくれた。損害賠償や無くなったお金も被害のあった会社に返してくれた。それだけで充分ありがたいと思わなくっちゃね」

圭介は隣に座る結花を抱きしめた。結花は綺麗な圭介の顔が近づいてくるのを息を止めてみていた。

そしてゆっくりと結花の唇に圭介のそれが重なった。