イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

彼女はカーデイガンを羽織って腕を体に巻き付けて不安そうにしていた。

一応マンションの住民には避難指示が出たのだろう。

今回は発見が早かったようでごみ置き場の半分を焼いて火は消し止められたようだ。

住民の男性が早朝に出かける時に気が付いて、すぐに119番通報したらしい。

今までのようにほとんど燃えてしまう事がなく半分は残っているのだ。

今回こそ発火点は分かるだろう。いや判明して欲しい。

何を焦ったか犯人は2日連続でやらかしたのだ。

焦れば絶対ミスが出る。

犯人はどんなミスをやらかしているか…それが頼みの綱だ。

捜査員達は消防の捜査に期待をかけていると言うか、祈る気持ちだ。

どうやって放火しているのかそれだけでもわかったなら捜査の方向性も決まってくるはずだ。

圭介は結花に近づいて

「大丈夫ですか、一人暮らしだから心細かったでしょう。この様子ならもう部屋に戻っても大丈夫です。送っていきましょう」

結花はまだ呆然としていたようで、素直に圭介の後についてきた。

部屋に着くと、鍵も閉めずに飛び出したことが分かって、圭介は

「逢坂さん、鍵開けたままだったんですね。部屋僕が改めます。火事場泥棒が入っていたらいけないので…」

そう言うと結花は絶句して”火事場泥棒…“と呟いた。

「よくあるんですよ。皆慌てて非難するので、鍵の掛け忘れが多いんですよ。ここぞとばかりに悪い奴は悪いことするんですよ」

そう言うと圭介は家の中に入って行って誰もいないかまた荒らされていないかをチェックした。