イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

そして未明また放火があったと言う携帯の連絡で起こされた。

4時間眠れたので恩の字だったが、それにしても2日続けてとは今までにないパターンだ。

署に行ってみると、今日聞き込みをしたマンションのごみ置き場が放火されていた。

佐野の言う所の例のカワイ子ちゃんの住むマンションだ。

圭介はすぐに署を飛び出して行った。

佐野も後を付いてくる。パンを銜えながら上着を羽織っている。

車の運転は圭介がした。本来なら佐野がするのだが、昨晩は飯も食わずに眠ったのだろう。

圭介にもその気持ちはよくわかる。圭介だって冷凍庫に総菜が何も無ければ、食うより寝るを優先させただろう。

助手席でパンとコーヒーの朝食を食べながら

「なんすか、2日続けてくそ野郎が、ちょっとくらい寝る間与えろってんだ」

と、もごもご文句を垂れている。

「で、現場は?」

「お前現場も確かめずについてきたのかよ」

「だって主任、署に着いた途端走り出すんだもん」

「だもん、じゃないよ。昨日聞き込みに行ったカワイ子ちゃんのいるマンションだ」

佐野はコーヒーにむせてゴホゴホ言いながら

「そりゃあ大変だ」

何が大変なのかわからないが、とりあえず現場に着いた途端。火事場の匂いが鼻についた。

この匂いもここ2カ月ほどで何回嗅いだかわからない。

何度嗅いでも気分が悪いし決して慣れないものだ。