イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

そしてそのまま兵庫県警に勤めた。

交番の警察官から初めてあっという間に手柄を上げて捜査一課の刑事になったのは1年後だった。

圭介は背も高く容姿がよく顔は俳優かと思うくらいのイケメンだ。

よく聞き込みや捜査に走り回っていると“ロケですか?“と聞かれる。

俳優の目白覧にどことなく似ているらしい。

本当に迷惑なのだが、女性には言い寄られてうんざりするが、反対に協力してもらえるのはありがたい。

聞き込みに行くと上がってお茶を飲んでいきなさいと言ってくれるお年寄りやお腹すくでしょうと言っておにぎりやパンを差し入れてくれるおばちゃんもいる。

そんな風に関西での刑事生活は案外楽しいものだった。

自分には刑事があっているのだと思えたことも大きかった。

そして4年前に東京の練馬署に警部補となって帰ってきたのだ。

圭介を可愛がっていた祖父が、圭介が住む所がいるだろうと言って"もうそろそろ東京に返してもらわないとな"とか呟いていたと思ったら、今圭介が済んでいる5階建ての高級な低層レジデンスを建てて圭介に生前贈与してくれたのだ。

それが完成するのと圭介が練馬署勤務になるのとほぼ一緒の時期だったので、祖父が人脈を酷使して圭介を呼び戻したのではないかと思っている。

荻原家とはそれくらいのことを平気でやれる家なのだ。

そして祖父は次の年には同じ並びにもう一棟建てて、それは弟の悠介に贈与した

悠介もすぐに引っ越してきた。時間が不規則な圭介とはなかなか会えないが、電話やラインは頻繁にしている。

悠介は3歳下で子供の頃はいつも“兄ちゃん、兄ちゃん“と言って後をついて回っていた。今でも仲がいい兄弟なのだ。

実家からも、車で10分くらいの奥渋エリアにあるマンションは資産価値も高く実家に近いので両親も喜んで圭介の世話を焼いてくれるのだ。

ハウスキーパーを手配してくれて、その人が掃除も洗濯もやってくれる。

ワイシャツはパリッとアイロンが充てられて、クリーニングも出しておいてくれるのだ。

圭介はいつもきれいになっているマンションで、ハウスキーパーが作ってくれて冷凍にしておいてくれる総菜やカレーにシチューなどを温めれば食べる事ができる。本当にありがたい。

実の両親でもここまで至れり尽くせりはしてくれないだろう。

今日のようにくたくたになって帰って来た時には、本当に涙が出るくらいありがたいと思うのだ。

圭介は実家に手を合わせてベッドに転がり込んだ。