イケメン刑事(デカ)は ちょい悪美女を囲い込む

ここはその放火事件の捜査本部が置かれている練馬警察署で今まさに放火の連絡があり刑事が3人飛び出して行ったところだ。

その中の一人荻原圭介は33歳という若さで警部補で捜査1課の主任を務めている。

練馬区で起こっている連続放火事件は、マンションのごみ捨て場を狙ったものがほとんどで、明日がごみの収集日でごみ置き場がごみでいっぱいになる日を狙って放火している。

大抵はごみ置き場と近くに置いてあった自転車が燃えるくらいで今のところは済んでいるが、放火犯がエスカレートしていくことも考えられる。

その場合には死傷者も出る恐れがあるので、一刻も早く犯人を検挙しなければならない。

でも今の所放火の物質も特定できていないのだ。

ガソリンや灯油などなら痕跡が残るのですぐに判明するのだが、火元を調べても発火するような物の痕跡がないのだ。

それも犯人を絞り込めない理由の一つなのだ。

今の所練馬区に限られているのだが隣の区に及ぶと合同の捜査本部が立ち上がる。それも鬱陶しい事この上ない。

とにかく一刻も早く現場に行かなければならない。

そしてこの夜の放火は最悪な事に死者が出てしまった。

圭介が現場に到着した時にはマンションに隣接している木造の民家に火が移りほぼ全焼してしまった。

そして一人暮らしの88歳の老人が逃げ遅れて亡くなったのだ。

ごみ置き場は隣家との境にありその奥は自転車置き場になっていて火は自転車置き場と隣家を焼く火事になったのだ。

今回はリサイクルのごみの収集前でプラやビニールなどはよく燃える。

大きく火の手が上がり風があったので風下に当たる自転車置き場と隣家も延焼したという事らしい。

死者が出たことで捜査員は増員され虱潰しに目撃者の情報など近所の住民に聞き込みがされた。

結花の住むマンションにも圭介が聞き込みに来た。

その日結花は追い込みでアパレルメーカーのホームページのトップページのデザインを依頼されていてその仕事にパソコンを2台使って奮闘している所だった。

インターフォンがテロテロなっているのも無視して仕事に没頭していたのだが、ドアをどんどん叩く音でついに観念してドアチェーンをしてドアを開けた。