入れ替わり先のブルー      ―パラドックス― 続編 ルート1

ツリーハウスの外で聞こえる歌うような鳥の鳴き声が、そのバックミュージックのように優しく吹く風の音が、やけに心地よかった。



そして沈黙を破ったのは…ユアだった。


「じゃあ……私がしたことも全部知ってるよね。私の気持ちも……」

こくっと頷くと、ユアは「そう……」とつぶやいた。
また沈黙がおとずれるかと思ったけど、ユアはすぐに続ける。


「私、警察にはこのこと、言わない。ずっと隠して生涯を終えるつもり。それが– –最大の罰だから」

またこくっと頷く。

ユアはそう言い切ったけど、クッションを抱きしめている手は、小刻みに震えていた。

ユアはどれほどの覚悟を持っているか……それは、私には軽々しく表現できない。

でも、相当の覚悟を持って言った、ということはハッキリ分かった。

人間は怖がりな生き物だから、自分に都合のいい方向に行きたくなる生き物だから……普通の覚悟だったらこんなこと、言えない。

すると、ユアは言った。

「ごめん…このみにだけは言っておきたかったけど、このみにも黙ってもらわなくちゃいけないことになる。本当にごめんなさ– –」

「謝らないで。私も覚悟はできてるから」

ユアの言葉を遮り、フッと笑う。

だが、すぐに真顔に戻って言った。