入れ替わり先のブルー      ―パラドックス― 続編 ルート1

「あの時私たち、すごく駄々こねたよね。懐かしいなー…」

ユアも同じことを思っていたのだろう、ツリーハウスを見上げながらしみじみと言った。

私は少し笑い、「そうだね」と答えた。


「じゃあ、さっそく中に登ろっか!」

そう声をかけ、まずは私が、ツリーハウスに続いているはしごを登る。

だけど、ユアとこのツリーハウスに行くのは最後かと思ったら– –登り終えるのが、すごく名残惜しかった。

でも、そんな私の心情には関係なく、ツリーハウスの中に着く。

そして下を見ると、ユアもはしごを登り始めていた。

だが完治したとはいえ、ユアは複雑骨折していた。

だから少し、登るのが大変そうだ。

けれど…ここで手を貸したら、彼女の努力を無下にしちゃう。

私は差し出しそうな右手を必死に左手で抑える。

そして、ユアもツリーハウスの中にたどり着いた。

無言でパンッ、と手を合わせ、私たちはツリーハウスの中を見つめた。