「ハァ…ハァ…ハァ…っ」 血だらけの海の死体を前に、私は荒い息を吐いていた。 殺人にこんなに体力を使うなんて。 少し息が整ってくると、私はナイフを見つめた。 青い柄は赤い血で真っ赤に塗り潰されて いて、すごくベトベトしている。 ううん、ナイフだけじゃない。 それを持っている手も、衣服も、身体中が、返り血で濡れていた。 かけている空ちゃんのメガネも、血でレンズが汚れて前が見えない。 メガネを外し、それを離す。