「おそいよ、ユアー」
「ごめんごめん」
私はすぐに向かったのは、教室じゃなくて人気のない裏庭。
けっこうボロボロの倉庫の前で、麻奈は待っていた。
– –だけど残念、一億なんて用意してないよ。
私は目で一億を催促している麻奈の後ろにある倉庫の扉を開け、彼女を革手袋をつけた手で突き飛ばした。
「なっ…!?」
驚いた顔で倉庫の中に尻もちをついた麻奈。
私はすぐに扉を閉め、横木…ボルトをスライドした。
受け金具にそれがはまり、完全に鍵が閉まる。
たしかこれ…木製ラッチとかいったっけ。
ドンドンと扉を叩きながら「開けて!!」と叫ぶ麻奈をそのままに、私は倉庫がギリギリ見える少し離れた場所に移動した。
そして– –ポケットからスイッチを取り出し、押した!



