入れ替わり先のブルー      ―パラドックス―

そこからは大きな本棚いっぱいにある本を見せてもらったり、気になったテキトーな数冊の本や例の図書室で借りた本の別の巻をリュックに入れたりなどの時間。

つまらないことをしていると時間が長く感じる、というのは本当らしく、やっと帰るころには、私の体感時間は一日まるまるいた感覚だった。

そして空ちゃんの部屋を出て階段を降りている途中…彼女の後ろにいる私は、立ち止まった。


「ごめん空ちゃん、部屋に忘れ物してきちゃった。取ってくるね」

「えっ、私も行きましょうか?」

「大丈夫大丈夫!空ちゃんは玄関で待ってて。すぐ行くから」

そのまま階段を駆けあがり、さっきまでいた空ちゃんの部屋に入った。