そして二分後くらいに私は文庫本を閉じ、私はカウンターに向かった。 「これ、借ります」 「– –あっ。はい、ありがとうございます」 声をかけられ、ハッとした様子で読んでいた文庫本をパタッと閉じた彼女。 「何年何組何番ですか?」 「二年三組、34番です」 パラパラとバーコードブックをめくる高野空の手元を見ながら、私はどうやって話しかけようか考えていた。 うーん……。