入れ替わり先のブルー      ―パラドックス―






復讐計画をたててから翌日の放課後。

私はホームルームが終わると同時に一番に教室を飛び出した。

向かう先は– –図書室だ。

ハッキリ言って私は、本が苦手。

小説なんか、1ページ開くだけで途端に読む気が失せる。

活字中毒、なんて言ってる人は正気かと疑いたくなるほどだし(本が好きな人に失礼だけど)。


そんな私がほとんど行ったことのない図書室に行く理由は– –本ではない。

図書委員の海の妹、高野空と接近するためだ。

私と海は中二、高野空は中一。

さいわいにも高野兄妹は同じ学校に通っていて、高野空は何度か海に会いに、教室まで来たことがある。

ということは、海と同じクラスの私は面識はないものの、彼女の外見は分かっているのだ。

だからわざわざ、『高野空さんですか?』だなんて聞く必要はない。

でも今日、当番だといいけど・・・。

今さらすぎることを思いながら、図書室の扉を開ける。

本を読んでいる人、勉強している人などがちらほらいた。

その人たちの横をすり抜け、私はちらりとカウンターを見る。