お転婆追放令嬢は、隣国の騎士団に入る〜待っていたのは幼馴染の溺愛でした〜

「あ。大剣、忘れたぁぁああ!!!」

私が絶叫すると、兄上がマジックバッグを掲げて言った。

「フィーナ、剣とか家の財産は全て、このマジックバックにあるから大丈夫だよ。」

「兄上天才!」

兄上を褒めると、兄上がそっぽを向いた。

これは照れているのだ。耳が赤くなっている。

「ま、この国を私たちが出て困るのはあっちだからね。」

笑顔で言う父上。まったく持って正論である。

ソルーナ王国の半分、、、いや、9割の戦闘力が私たちラルフ家なのだ。

一気に弱くなったね!

「で、どこいくの?」

ソルーナ王国の話をしていると、リィナが急に話を変えてきた。

この子、嫌な話があったらすぐに話を変える癖、治ってないな。

別にいいけど。

「えっと、、とりあえず隣のリズット帝国かなぁ!」

私がそう言うと、家族がニヤニヤして言った。

「「「リトくんいるかもだもんね?」」」と。

リトとは誰なのか。そこの君に説明しよう!

リトは、私の幼馴染であり、初恋の人だ。

本当に剣術が上手くて、頭も良くて、礼儀正しくて、顔面偏差値が高くて、色々できる人なのだ!!

おっと失礼。少々熱が入ってしまったようだ。

「まぁ、そうだね。」

慌てて私は家族に返事をする。

「あたしはお姉様について行くだけだから。途中でいなくならないよ、あのリトくんと違って!」

そうだよね、、リトがいなくなった後の私、めちゃくちゃ泣いたもんね。心配してくれてるんだ。

「ありがとう。」

「どういたしまして!」

私とリィナが笑っていると、地上から魔獣の唸り声が聞こえた。

空中から確認してみるとSSランクのスパークドラゴンだった。

スパークドラゴンは、雷属性のドラゴンだ。

あ、馬車が襲われてる、、、

「ちょっと倒してくるから、みんな此処で待ってて!」

私は言い終わると同時に私の契約竜であるヴァルトに指示を出し、スパークドラゴンの元へと向かった。