お転婆追放令嬢は、隣国の騎士団に入る〜待っていたのは幼馴染の溺愛でした〜

「フィーナ=ラルフ、お前との婚約を破棄する!!」

学園の卒業生を祝う場で、卒業生の1人であるこの国の王太子は1人の女子を指さして高らかに宣言した。

こう言うと他人事のようだが、その指を指されている女子は同じ卒業生の私なのだ。つまり、他人事ではない。

「なぜですか、殿下。」

私が冷静に質問をすると、殿下は鼻で笑って言った。

「俺は太陽の力に目覚めたのだ。よってお前は用済みということだ。」

え、、、殿下はこの国の言い伝えを知らないのかな?

私はビックリした。殿下からまさかこんな馬鹿みた、、、いや、幼稚な発言をすると思わなかったから。

さっきから言ってる通り、我が国ソルーナには言い伝えがある。

『太陽と月は表裏一体。どちらかが欠けると国は崩壊する』というものだ。

これは全国民が知ってる常識なんだけどなぁ。

ちょっと聞いてみよう!

「殿下はこの国の言い伝えを知らないのですか?」

「いいや、知っている。だが、月の力とは役立たずだ。回復魔法で代用できてしまうし。」

自信しかない。という顔で言う殿下。

そっか。それなら仕方がない。殿下が理解できていないんだもの。

「そうですか。」

「そうだ!よって、フィーナ。お前を追放する。俺の新たな婚約者にはリィナになってもらう。」

え、あの殿下嫌いのリィナが!?

私がえぇ、、とビックリしていると、また殿下が自信しかない顔で言った。

「いいな、リィナ!」

そしてすぐに殿下は玉砕した。

「嫌ですわ、あたしはお姉様について行くので!」

元気よく殿下を振る我が妹、リィナ。

ちょっとやりすぎじゃ、、、

「「私たちもフィーナについて行っていいでしょうか、殿下。」」

そう殿下に問いかける父上と兄上。

え、、嘘でしょ!?

「お前ら、、この俺に舐めた態度を取りやがって、、、ラルフ家全員、追放だ!!」

「えっ!?」

そうなると思わなかった私にリィナは言った。

「別にいいんですよ、お姉様。あたし達家族はお姉様が心配なのです。」

そしてその言葉に頷く父上と兄上。

えぇ、、、

「ということで、私たちはこの国から出ていくため、この場から退場します。」

そう言って父上たちは出口に向かおうとする。

立ち止まっていた私は急いで退場していく家族を追いかけたのだった。