唯一恐れていたのは、『天使ちゃん』が裏ではこんな生活をしていることが周りにバレてしまうこと
作り上げた友人関係や信頼が崩れて、居場所がなくなるんじゃないかと思うと怖かった
バレないように、できる限りの工夫は凝らしていたんだけれど………
今日に限って………
今日はバイトもなく、いつものように下校の途中にパーカーをきて家に帰ったところ家の中が荒れに荒れまくっていた
これはお母さん結構ご機嫌斜めのときだ、と理解するまもなくお母さんがバンっと扉を開けて出てくる
「た、だいま、お母さん」
私を見るなり、目に涙を溜め、顔を赤くしてこちらに寄ってくるお母さんを見て察する
あ、これ今日、打たれる
きゅっと目を閉じて衝撃に耐えるために身体をこわばらせた直後に頬に熱い痛みが走った
「いっ………」
「あんたがいるから!っまた、あの人が離れていったのよ、あんたのせいで!おまえがっ、お前がいるからっ、娘がいるから一緒にはなれないって!!っふざけんな、私から幸せとりやがって!また色目つかったんだろっ、お前のせいだぜんぶぜんぶぜんぶ!」
「ちがっ、ごめ、ごめんなさいっ、………っ」
