学の転勤のせいで、転校ばかり繰り返すはめになったこと、そして、引っ越し先がペット禁止という人間の身勝手な都合で、愛犬と生き別れになるはめになったことを、人間より動物が好きな秋子は今でも怨んでいる。
当時の愛犬タローは、今頃とっくにお星様になっていることだろう。
今は、夫婦でハスキー犬のナージャを飼っているが、それでもタローを忘れたわけではない。
転校ばかりで、親しい友達のいなかった秋子の唯一の親友が、日本犬の、忠犬タローだったのだ。
秋子は、性に潔癖な中学生の頃、母の志津子が妊娠したと聞かされた時は、両親のことがどうしようもなく気持ち悪くて、顔を見るのも、日に日にせり出てくる母の腹を見るのも嫌だった。
しかも、両親は昔からずっと不仲だ。
それなのに何故、自分の誕生からそんなに歳月が過ぎて、両親ともかなりの年齢になってから子供ができたのかも、当時は不思議でならなかった。
当時の愛犬タローは、今頃とっくにお星様になっていることだろう。
今は、夫婦でハスキー犬のナージャを飼っているが、それでもタローを忘れたわけではない。
転校ばかりで、親しい友達のいなかった秋子の唯一の親友が、日本犬の、忠犬タローだったのだ。
秋子は、性に潔癖な中学生の頃、母の志津子が妊娠したと聞かされた時は、両親のことがどうしようもなく気持ち悪くて、顔を見るのも、日に日にせり出てくる母の腹を見るのも嫌だった。
しかも、両親は昔からずっと不仲だ。
それなのに何故、自分の誕生からそんなに歳月が過ぎて、両親ともかなりの年齢になってから子供ができたのかも、当時は不思議でならなかった。



