「勘違いしないでよね。あくまでクラスメイトを心配しただけよ。だから来見さん、変なやきもち焼かなくていいからね」
「や、やきもちなんて焼いてないよっ。ただちょっと――意外だったというか……」
「意外ってどういうこと?」
春川さんが追及してきたため、わたしは怒られるのを覚悟で、おっかなびっくり言った。
「……春川さんって、いい人だったんだなあって」
「何よそれ。失礼な」
「うん。ごめん。わたしは春川さんのことを誤解してみたい。ああ、そうだ、わたし、まだお礼も言ってない。昨日、わたしを呼びに来てくれてありがとう」
わたしは頭を下げた。
「どういたしまして。まあその、わたしもちょっと態度悪かったし。成海くんのこと好きだったから、来見さんが邪魔だったのよ。その……わたしも、ごめん。謝るわ」
春川さんは長いまつ毛を伏せた後、一転して鋭い目で千聖くんを睨みつけた。
「でも、元はと言えば成海くんが悪いんだからね? 前に来見さんをどう思ってるか聞いたとき、ただの幼馴染だって答えたじゃないの。何が『ただの幼馴染』よ、ふざけるんじゃないわよ、全く。来見さんにベタ惚れで、振り向く可能性がゼロだっていうなら、最初から期待させるようなこと言うんじゃないわよ」
「ごめん」
千聖くんは大真面目な態度で春川さんに頭を下げ、それから、わたしの肩を抱いて引き寄せた。
えっ、と驚く暇もなく、千聖くんが言った。
「もう二度と『ただの幼馴染』だなんて言わない。もし教室で誰に聞かれても、ごまかしたりせずに、ちゃんと答えるよ。おれは愛理が好きだって。世界で一番好きで、大事だって」
「…………!!」
ストレートな告白に、肩に触れる千聖くんの体温に、心臓が飛び跳ねる。
かあっと頰が熱くなり、全身の血が沸騰するかと思った。
「……ふん。絶対成海くんより良い男を見つけてやるんだからっ。じゃあねっ、また学校で!」
吐き捨てるようにそう言って、今度こそ春川さんは去っていった。
「や、やきもちなんて焼いてないよっ。ただちょっと――意外だったというか……」
「意外ってどういうこと?」
春川さんが追及してきたため、わたしは怒られるのを覚悟で、おっかなびっくり言った。
「……春川さんって、いい人だったんだなあって」
「何よそれ。失礼な」
「うん。ごめん。わたしは春川さんのことを誤解してみたい。ああ、そうだ、わたし、まだお礼も言ってない。昨日、わたしを呼びに来てくれてありがとう」
わたしは頭を下げた。
「どういたしまして。まあその、わたしもちょっと態度悪かったし。成海くんのこと好きだったから、来見さんが邪魔だったのよ。その……わたしも、ごめん。謝るわ」
春川さんは長いまつ毛を伏せた後、一転して鋭い目で千聖くんを睨みつけた。
「でも、元はと言えば成海くんが悪いんだからね? 前に来見さんをどう思ってるか聞いたとき、ただの幼馴染だって答えたじゃないの。何が『ただの幼馴染』よ、ふざけるんじゃないわよ、全く。来見さんにベタ惚れで、振り向く可能性がゼロだっていうなら、最初から期待させるようなこと言うんじゃないわよ」
「ごめん」
千聖くんは大真面目な態度で春川さんに頭を下げ、それから、わたしの肩を抱いて引き寄せた。
えっ、と驚く暇もなく、千聖くんが言った。
「もう二度と『ただの幼馴染』だなんて言わない。もし教室で誰に聞かれても、ごまかしたりせずに、ちゃんと答えるよ。おれは愛理が好きだって。世界で一番好きで、大事だって」
「…………!!」
ストレートな告白に、肩に触れる千聖くんの体温に、心臓が飛び跳ねる。
かあっと頰が熱くなり、全身の血が沸騰するかと思った。
「……ふん。絶対成海くんより良い男を見つけてやるんだからっ。じゃあねっ、また学校で!」
吐き捨てるようにそう言って、今度こそ春川さんは去っていった。

